2020年9月30日水曜日

石川 拓治 他1名 奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録 (幻冬舎文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編145日目


 地価がコロナの影響で下がったと言う報道がありました。いくらコロナ禍でも地価にまで影響するんですかね。正直言って疑っています。


 さて、今日お勧めする本は、青森津軽で無農薬無施肥によるリンゴ栽培を確立した木村秋則さんの半生記です。


 この本の主旨は、不可能と言われる事を成し遂げるには、思い付きだけでは無く、狂った様にのめり込み、それを何年も続ける必要がある。と言う事だと思います。


 私は無農薬でリンゴを作る事がどれだけ大変かまったくわかっていませんでしたが、本書からそれが、どれだけ常識を外れており、無謀な事なのか、木村さんの極貧生活から伝わってきます。


 ただただ、木村さんの試行錯誤、努力の積み重ねに感動しました。自殺まで考え彷徨っている中にヒントを見つけ、さらなる研究努力により、ようやく方法を確立すると言う件は、読んでいるこちらまで、ほっとさせてもらいました。


 また、それを支えた家族も凄いです。何年も収穫ゼロのリンゴ畑で、害虫駆除を手伝う気持ちってどんなでしょう。想像もつきません。


 為せばなるとは、よく言いますが、生半可ではなることはありません。それを超える努力に触れてみては如何でしょうか?


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


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2020年9月29日火曜日

生田 武志 他2名 子どもに「ホームレス」をどう伝えるか

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編144日目


 新型コロナウイルスの影響で仕事を失った人は、見込みも含めて全国で6万人を超えたことが厚生労働省の調査で分かったそうです。このままでは、コロナの感染者数を超えてしまいます。私に出来ることは、GOTOキャンペーンを利用する事。そんな小さな事でも積み重なって、とにかく景気の回復につながってもらいたいと思います。


 さて、今日お勧めする本は、大人は「ホームレス」について、子どもたちに伝えればいいのかをテーマとした講演録です。


 本書の主旨は、ホームレスは状態を表す言葉であり、ホームレスという種類の人はいない。どんなに頑張っても定職につけずホームレスになってしまう人が出てくるのはイスとりゲームと同じ、構造上の問題である事を理解しなければならない。と言う事です。


 そして、そんなホームレスを根拠なく差別する大人の言動の影響を受け、ホームレスを襲撃する子供達が出るそうです。いじめとホームレス襲撃の根は同じ。自分を肯定できず、自分の価値が感じられないとき、子供達は辛くなって、誰かを否定して攻撃したくなる。ありがとうという感謝の言葉で子供を全肯定し、自尊感情を育んでいくことが大切だそうです。


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2020年9月28日月曜日

斎藤一人 微差力 (サンマーク文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編143日目


 時津風部屋の関脇正代が初優勝しました。優勝を決めた新入幕翔猿との一番は、はらはらする場面も多かったですが、最後まで集中していた正代に軍配が上がりました。花道を戻り、付き人とタッチする瞬間に涙が溢れる様には、見ていてグッとくるものがありました。


 さて、今日お勧めする本は、高額納税者、斎藤一人さんの自己啓発本です。


 この本の主旨は、少しの努力、少しの工夫が微差を生み、その微差の積み重ねが大差を生む、と言うところ。


 例えば、ラーメンの有名店にしたところで、麺、スープ、具、店舗、接客を工夫して微差を積み重ね、他店に圧倒的な差をつけている。決して特別なことをしているわけではなく、微差を積み重ねているところがポイント。一発の大砲ではなく、限りなく続く機関銃のイメージ。逆に、いくら繁盛していても、微差の追求を止めるとダメになる。無理に大きくしようとせずに、目の前のお客様を喜ばせるために、微差を積み重ねていくことが大切とのこと。


 また、プロとは期待以上の物を出せるかどうかで決まる。いつも、ファンの期待を上回るパフォーマンスをバーンと出せるかが重要とのこと。期待以下では消えていくのだそうです。期待以上とは「期待以上のものを出す」という決意をする事が大事で、その決意があれば難しいこと無く出来るとのこと。そして、商売のコツは拡げるのではなく深める。常に目の前のお客さんの期待以上を提供し、満足させ続けられるかが大事だそうです。


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2020年9月27日日曜日

東野 圭吾 時生 (講談社文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編142日目


 先日観た『TENET』と言う映画が、訳わからなすぎて、頭から離れません。この映画のポイントは、入った人を時間を逆行する人に変える回転ドアが出てきて、映画の中にふんだんに逆行する人が現れ、ストーリーの流れがまったくわからなくなるというところです。天才にしか書けない脚本に圧倒されました。


 さて、今日お勧めする本は、不治の病で瀕死の息子トキオの意識が20年の時を遡り、どうしようもないろくでなしの頃の父拓実の前に現れ、その拓実を助けて、ある困難を乗り越えると言う小説です。


 作品の中にあるテーマは、生きているだけで丸儲け、生きている一瞬一瞬に未来はある。過去に囚われず、その時を幸せに過ごせたなら、どんなに短い人生でも納得する事ができる。と言うことだと思います。


 とにかく出鱈目な若い頃の拓実の若気の至りには辟易しますが、短い人生を必死に生きるトキオ君の健気さに涙が止まりません。傑作です。


 500ページを超える文庫本ですが、とても読みやすく、スピーディーな展開ですので、あっという間に読み終えてしまいます。


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2020年9月26日土曜日

伊坂 幸太郎 チルドレン (講談社文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編141日目


 今日は、子供の運動会。毎年春に実施していたものが、コロナ禍のためこの時期の開催。気候的には文句なく、にぎやかに進行しています。コロナ感染対策と言うことで、声を出さない拍手での応援など、これまでにない取り組みがされています。頑張っている先生方に感謝しています。


 さて、今日お勧めする本は、型破りな家庭裁判所調査官の陣内がそんなもの大したことじゃないと喝破する連作短編小説。


 この作品の魅力は、なんといっても主人公の陣内。出鱈目の様で、いつも真剣勝負。陣内のロックなキャラクターが痛快に現実社会の不安を吹き飛ばしてくれます。


 そんな、陣内の有名な台詞を紹介します。

「駄目な少年は駄目なんだろ。あんたたちはそう言った。絶対に更生しないってな。地球の自転が止まることがあっても、温暖化が奇跡的に止まっても、癌の特効薬ができることがあっても、スティーブン・セガールが悪役に負けることがあっても、非行少年が更生することはない。そう断言した」

「それを俺たちはやってみせるんだよ」

「俺たちは奇跡をやってみせるってわけだ。ところで、あんたたちの仕事では、奇跡は起こせるのか?」

 

 こんな、熱い台詞が飛び交う小説は如何でしょうか?


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2020年9月25日金曜日

出口 治明 他 リーダーの教養書 (News Picks Book) (幻冬舎文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編140日目

 我が家の近所にアライグマが出たとの事。見た目は確かに可愛いが、各地で農作物を荒らす被害が報告されており、立派な害獣だ。もちろん特定外来生物でもある。農家への被害が心配だ。


 さて、今日お勧めする本は、名だたる教養人の勧める骨太のブックガイドです。


 この本の主旨は、先の見えない将来に向けて判断するリーダーには普遍的な知が必要である、と言う事だと思います。


 そのため、各界で活躍する教養人10名が、各分野毎に司馬遷『史記列伝』や司馬遼太郎『坂の上の雲』、ジム・コリンズ『ビジョナリー・カンパニー』などから、名前も聞いたことのない本まで120冊、かなり硬派な本を紹介しています。


 本の紹介文をとおして、各人の考えるリーダーのあり方、情報化社会における考え方などを知ることができるので、本書だけ読んでも十分教養の端緒に触れることができるように思います。


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2020年9月24日木曜日

藤沢 数希 「反原発」の不都合な真実 (新潮新書)

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編139日目


 原子力規制委員会が、柏崎刈羽原子力発電所の運転管理ルールについて了承したとの事です。今後、地元の同意の上、認可されれば再稼働となるようです。私としては、再稼働を望むところですが、まずは、感情的になる事なく、冷静に話し合いが行われて欲しいと思います。


 さて、今日お勧めする本は、その原発問題に対して賛成の立場からの書籍です。


 本書の主旨は、「反原発」と言う考え方は、火力発電などのリスクと比較した上に成り立ってなんかいませんよ。と言うものです。


 原発について、賛成、反対を考える機会は多いが、原発について詳しい情報はあまり多くない様に思います。本書を読んで、原発について、私自身まったくわかっていなかったことを痛感しました。 


 そして、この問題の難しいところは、原発を必要以上に恐れてしまうことではないかと、はっきり自覚できました。 


 そう考えると、原子力という、人類にとって大切な知的財産であり高度な技術を失ってはいけないし、日本が放棄するべきではないという結論に至りました。ぜひ、反原発派の方にこそ、読んで欲しい本だと思います。


 そして、できることなら、原発事故のとばっちりを受けている福島の方々がこの本を読んで、放射能汚染について、少しでも心配が薄まったら良いなと思います。


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