2020年9月13日日曜日

マイケル サンデル これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編128日目


 つい先ほど、全米オープンテニス女子シングルスで大坂なおみが2年ぶりの優勝を果たしたと言う嬉しいニュースがありました。大坂選手と言えば、マスクでの人種差別抗議が話題となりましたが、少しでも人種差別による悲劇が無くなって欲しいと思います。


 さて、今日お勧めする本は、人種差別などの社会問題を考える時に、何を正義とするのか考えさせられる名著です。


 「なぜ、多数決で社会問題が解決できないのか? 」「なぜ、人に迷惑をかけなければ何をしても良いという言葉に違和感を持つのか? 」この様な疑問を持ったことはないでしょうか?


 先の二つの疑問はそれぞれ、多数決の正義や自由至上の正義を前提としていますが、それぞれ万能では無いと言うところからの疑問です。そして、その様に一見合理的かつ正しい、幾つもの考え方に疑問を呈し、読者を深い考えに導いて行くところに本書の良さがあります。


 本書では、大きく分けて、幸福、自由、美徳のそれぞれを大切にする三つの観点から正義を論じています。私は、自分にとって正しい行動や言説はどのようなものか考え直す機会を得ました。


 ネットでの誹謗中傷や、コロナ禍の自粛警察など、新たな社会問題が起きた時に、広い視点で検討出来るよう、身につけておきたい知識だと感じました。決して読み易い本ではありませんが、ぜひご一読をお勧めします。

😊


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


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2020年9月12日土曜日

土方正志 震災編集者:東北の小さな出版社・荒蝦夷の5年間

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編127日目

 今日は9月12日。東日本大震災から9年半経ったことになります。あの地震の印象と言えば、私にとっては津波になります。仙台の高速道路下の通路を海側に抜けた時広がった、一面泥だらけの田の景色と土の匂いは忘れられないものとなりました。


 さて、今日お勧めする本は、東日本大震災により被災した仙台を本拠地とする小さな出版社の編集者のエッセイです。


 被災から立ち直れないじめじめした喪失感がたびたび描かれており、いたたまれない気持ちになる。これも被災者でなければ決してわからない心境と思えば、経験のない私にはまず知ることだけでも価値があると思いました。


 東北だけでなく、災害大国日本にすんでいる限り、自分が被災者とならない保証はありません。そして、いざ被災者となったとき、いったい東日本大震災になにを学んだのかと嘆かない様になるためにも、本書から学ぶべきところがたくさんあるように感じました。


 番外編では、ジャンルに拘らず、自分がもう一度読みたい本、どうしても人に勧めたい本を上げております。


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2020年9月11日金曜日

大久保 伸隆 バイトを大事にする飲食店は必ず繁盛する リピーター獲得論 (幻冬舎新書)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編126日目

 4月に潰れた弁当店「たわら屋」の海老ケ瀬店(新潟市東区)が9月に、網代浜店(聖籠町)が10月に復活するらしい。経営者が変わるので、これまでどおりとはいかないだろうが、良い方向に変わって行くと期待したい。


 さて、今日お勧めする本は、居酒屋チェーンの塚田農場の副社長が、語る居酒屋経営のサクセスストーリーです。


 本の主旨は、アルバイトがやる気を出して働きたくなる仕組みを作れば、お店は繁盛するとの事です。


 確かに、本の中からも、アルバイトさん達のキラキラ感があふれています。とにかく、アイデアを仕組みに落とし込む、この仕組み作りのこだわりが、成功の秘訣と感じました。


 会社で部下を抱える立場の方々にも有益な本だと思います。

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2020年9月10日木曜日

Testosterone 筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編125日目

 昨晩は与板で中川清兵衛記念BBQビール園懇親会というものに出席してきました。久しぶりの飲み会でもあり、生ビール「風味爽快ニシテ」がとても美味しかったです。BBQとの事だったので、食べ過ぎないかと心配していましたが、美味しくいただける範囲内で済んで良かったです。


 さて、今日お勧めする本は、筋トレの伝道師Testosteroneさんの書いたダイエット本です。


 この本の主旨は、基礎代謝をもとに、1日に必要なタンパク質、脂質、炭水化物の3つの栄養素を求める、マクロ管理法により食事をコントロールしましょうと言うものです。


 最初は計算が面倒くさいと思いますが、続ける事で楽に管理できるようになるらしいです。著者も、最初の1週間は結果を気にせず、始める事が大事と述べています。


 多分最初だけ大変なのかと思いますが、自分の体をコントロールする楽しみが手に入ると思います。


 〇〇を食べたら痩せるなどの、インチキダイエットに踊らされることの無いよう、正しい食事法を身につけるための一冊です。


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2020年9月9日水曜日

中川 恵一 放射線医が語る被ばくと発がんの真実 (ベスト新書)

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編124日目

 今朝のNHKで、福島第1原発の事故の発生から9年半経った今でも、「帰還困難区域」避難指示が続いており、避難した住民の1割が故郷に帰る事なく亡くなったとの事です。悲劇はまだまだ続いています。


 さて、今日お勧めする本は、その福島第1原発事故発生時のデマなど誤解を解き、放射線の影響についてわかりやすく説明する為に書かれたものです。


 結論から言うと、福島原発事故では放射線による死亡者はいませんし、放射線を原因とする癌は発生しないとの事です。むしろ、避難による生活環境の変化が悪影響となり、癌が増える可能性を示唆しています。もちろん、胎児などに対する遺伝的な影響もないとの事です。


 根拠として、チェルノブイリや、広島、長崎の原爆からのデータをもとに、科学的に放射線が与える人体への影響を丁寧に解説しています。


 特に、チェルノブイリ原発事故では、汚染区域を必要以上に厳格に規定した法律の影響が大きく、精神的ストレス、生活様式の破壊、経済活動の制限といった事故に伴う副次的な影響の方が放射線被ばくより遥かに大きな損害をもたらした。と、ロシア政府の結論を紹介しています。


 そのような事実から、本書でも、100ミリシーベルト以下という、科学的なデータによる裏付けもない領域についても、「危険」と強調しつづけ、ストレスを抱えて生活習慣が悪化すると、かえって発がんのリスクを高めかねない。と著者は訴えています。


あらためて、放射線をもっと学ぶべきだと思いました。


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2020年9月8日火曜日

齊藤 正明 そうか! 「会議」はこうすればよかったんだ (マイナビ新書)

『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編123日目

 ようやく、9月19日からイベントの人数制限が緩和され、上限の5千人が撤廃されるそうです。

IOCのコーツ調整委員長が「新型コロナウイルスがあろうとなかろうと大会は開催する」とインタビューに答えたそうです。少しずつ元の生活に戻って来てとてもありがたい事だと思っています。


 さて、今日お勧めする本は、以前マグロ漁船での体験をもとにコミニケーションの本を書いた齊藤 正明さんによる、会議をレベルアップさせるための実用書です。


 本書の主旨は、会議のキモは、意見を出し合うブレストと、意見を絞り込んでいく議論を分ける事が一番大事と言う事です。ブレストと意見の絞り込みを分ける事で、さまざまな発言が飛び出し議論が活発化するのです。


 そして、うまくいく会議の仕組みづくりにも言及されています。理想的な会議は、参加者4人、議題は3つ、時間は30分だそうです。


 そして、会議に必要な三要素は、前述のブレストと絞り込みの分離の他、会議の目的(スローガン)、会議の目標(ゴール)が明確になっている事です。会議の目的と目標を明確にするというのは、なるほどと思ったので、今後取り入れて行きたいと思います。


 それだけに止まらず、会議のコンサルタントで得たちょっとしたコツなどもあり、この本の実践で会議の上級者を目指すことが出来ると思いますので、ぜひ御一読をお勧めします。


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2020年9月7日月曜日

福島 正伸 メンタリング・マネジメント―共感と信頼の人材育成術

 『7日間ブックカバーチャレンジ』番外編122日目

 台風10号は、事前に予測されていたとおり、九州各地で電信柱を折るなど、暴風の被害を出しながら、北上しています。各地で停電などの被害に遭われている方の無事をお祈りします。


 さて、今日お勧めする本は、耳の痛い人も多いだろうと思われる本です。この本の主旨は、人材育成など、後輩や部下を指導する立場になったら、まず、話を聞いてもらえる人になる様に、自分を磨きましょうと言う本です。


 後輩や部下に説教する場面で考えて欲しいのは、後輩や部下が変わらなくては結果につながらないと言う事。ただし、後輩や部下が変わるためには、本人達が変わろうと思う必要があります。怒りや、褒賞やおだてなどでは、相手は変わってくれません。自分が先輩や上司から指導を受けていた頃のことを思い出せば、ピンとくるのではないですか?


 相手を変えようとするのではなく、この人に言われたら変わらなくては!と思わせる人を目指そうと、本書では強く勧められます。


 人を変える前に、自分を変える。人を責める前に、自分に何が出来るか考える事。後輩や部下が起こしたトラブルも含め、全てが自分にとってのチャンスと捉える前向きな心がコツ。との事です。

 

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