投票率が低いと政治に関心がないという。それは、根っこか?ポイントは、政治的行動、言動が失われているということでしかないと考えている。政治的行動、言動の無い投票こそヤバイ。私はこの問題の根本は、身近な社会への参加離れにあると考えている。
政治的行動、言動とは、国政に限った話ではない。町内会、消防団、PTA、商店街、労働組合、協同組合、医師会なんでもいい。自分の周りの社会に積極的に関わり、個人である自分と国政があいまいな境界をもちながら連続していることを感じられる状態になっているのか、いわゆる個人と国政がスペクトラムに感じられるように生きているかの方が、投票率よりもよほど大事だと思う。
今のマスメディアに踊らされた政治参加という概念は、国の政治を勉強し、そこに一家言を持つことのように感じるが、それはノンビリ楽しく行きたいと思っている大多数の人にはかなり高いハードルだ。そこで「お前は知らない」「考えが浅い」「裏にはこんな話がある」だの、噂話に毛が生えたような政治論を交わしたところで、政治というリアルは動くのか疑問に思う。
町内会、消防団、PTA、商店街、労働組合、協同組合、医師会なんでも良い、自分の周りにある参加可能な社会にまず身を投じてみる。そこで活動し、自助、共助、公助のそれぞれのアプローチに触れて、公助の延長線上に政治を議論する姿勢こそが政治参加と考えています。
例を挙げれば、拉致被害者を救う会、この会に関わったり活動するのはとても大変なことだと思う。しかし、自分の身内を攫われて、自分1人ではどうすることもできなければ、拉致被害者を救う会という社会に関わり、活動する他に政治を動かす事は出来ない。この活動の結果、拉致問題は外交上の問題として存在し続け、アメリカ大統領にも意見を伝える事が出来たのだと思う。これこそが政治であり政治参加なんだと思います。
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