鯉の滝登りという言葉があるが、鯉は滝のあるような清流にはいない。どちらかといえば、濁って流れの緩い下流や沼などに住んでいる。そんな鯉でも流れを遡っていけば、綺麗な水の流れる上流にもたどり着けるし、滝を登り切れば龍にもなる事ができる。
私は、昔の人は鯉にも綺麗な水を見せてあげたくて、そんな言葉が生まれたのではないかと考えている。
こい‐の‐たきのぼり〔こひ‐〕【×鯉の滝登り】
1 鯉が滝をのぼること。また、勢いのよいことのたとえ。
2 《黄河の上流にある滝、竜門を登ることのできた鯉は竜になるという「後漢書」党錮伝の故事から》立身出世することのたとえ。
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