関川村で発生した鳥インフルエンザの対応に動員され、11月30日18時から22時の間、鳥インフルエンザに感染した疑いのある鶏約1万羽を殺処分してきた。
関川村で今回殺処分される鶏は31万羽もいる。
自分が入った鶏舎は何棟もある鶏舎の一つでしかないが、半分くらい空になった鶏舎にも、自分がこれまでみてきた鶏の数を遥かに上回る量の鶏が、産んだままにされた卵と一緒に、餌を与えられないままに処分されるのを待っていた。すごく悲しくて辛い仕事だった。人間の都合に合わせて卵を産まされたり、殺されたりしている鶏がかわいそうで頭のなかが一杯になる。
関川村では、31万羽の鶏が殺処分されているが、その数字の大きさがすごく気になってきた。そこで調べてみると、日本でブロイラーは年間7億羽弱処理されている。輸入される鳥を含めるとだいたい年間10億羽弱のブロイラーが日本国内で消費されている。
1日になおすと毎日260万羽と言う数だ。
今、鳥インフルエンザで処理されている鶏は、鶏卵用だから比較するべき数字ではないけれど、昨日見てきた何万羽もの鶏をとおして見たこの数字はとてつもなく大きい。
だからこそ、鶏肉をはじめとした食肉は大切にしていきたいし、魚や野菜、穀物ももちろん大事にしていきたい。
お米一粒には7人の神様が宿ると言われる先人の教えはやはり真理のようだ。